
むかーし、昔。
とーーーい
むかし。
今から50年前。
僕が中学一年生の
ころの話。
ロックに目覚めた
中一のよりのり君。
お決まりのコースで
ギターってモノを
弾いてみたく
なったわけだ。
昭和のその時代。
ロックだのギターだのってのは、
不良が嗜む(たしなむ)
お遊びってのが
世間の認識。
親も教師も、
周りのお行儀のいい大人も、
理解なんざ示すわけもない、
そーんなダサダサな
ニッキョーソマンセーな時代。
ましてや、
その頃から
反抗期突入の
よりのり少年ときたら、
勉強だの学校だの、
そんな大人だのを
勝手にボイコット。
青春の逃げの一手の一方通行を、
ひた走ると決めたわけだ。
で、
ギター。
でもね、
いきなりエレキギターなんざ、
買えっこないし、
買う勇気のない。
だから、
まずは、
フォークギター。
ひたすら、
お正月を待った、な。
そうそう、
お と し だ ま。
興味が湧くと
突っ走るよりのり君。
まずはお正月を迎えるにあたって、
カタログ集めに楽器店巡り。
『た、た、高すぎる・・・』。
中一のクソガキのお年玉じゃ、
買えっこないだろうな金額。
一番安くって、
それでいて
なんとなく
かっちょ悪くないギターを
なんとか
かんとか、
選んでみたわけさ。
かっちょいいわけでは
ないところはご愛嬌。
ヤマハの
FG-1500、だった
と、思う。
1万5000円。
ヤマハで一番お安い
フォークギター。
お店周りして、
一番値引きしてくれるとこを
探して。
2割引。
だから、
1万2千円。
なんとか手に入れたお年玉と
ほんのわずかな貯金とで、
ギリッギリの金額。
ケースだって買えやしないから、
袋に包んでもらって。
恥ずかしい思いして
電車に乗って。
ほんとは
ヤイリってメーカーのギター、
欲しかったんだけどなぁ。
どーにもこーにも
全く手が出ない値段だったし。
でもま、
初心者だしってことで
買ってやったぜ、
一万2千円の
マイ・ギター。
ただ、
買った、
のはいいが、
このあとが
もひとつ難関が控えてたんだよなぁ。
親は
ギターもロックも
大反対。
だから、親に見つかったら、
捨てられる・・・。
ってことで、
なんとかこそーっと
裏から運んで、っと。
で、
せっかく部屋に来たってのに、
練習する音が漏れようものなら、
これまた
捨てられる・・・。
学校行ってる間に
部屋に入られて
見っかったら
もちろん
捨てられる・・・。
とりあえず、
親が出かけるのを待ってから
コード表とか見ながら
練習して。
親がいるときは
ただただ眺めるだけにして。
そんでもって、
ベッドの下の奥の方に
見つかんないように
しっかり隠して、っと。
+++++++++
そんな
ギター隠蔽作戦が
その後、
どえらい事件を引き起こすわけだが。
それは
また明日ってことで。
つづく・・・。









