2016/05/09

20160509

このGW中、
じっくり作った
一作、さ。

13歳のころ、
とにかく
聴きまくったのが
このひと、さ。

音楽って
こんなに素敵なんだと
思わせてくれたひと、さ。

ビートルズよりも、
ソロになってからの
ポールのバンドの
ウイングスの方が
ぼかぁ、
好きだった、さ。

で、
お小遣いがたまると、
レコード屋にすっとんで
買いまくった、さ。

中でも、
1976年のライブ盤は、
レコード三枚組で、
確か
5400円もした、さ。

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そのうち、
聴いてるだけじゃ
ガマンできなくなった、さ。

で、
このひとの持ってるベースが
どーしても
欲しくなった、さ。

本物は
どえらい高くって、
中学生にゃ
手がでなかった、さ。

ただ、
国産品のコピーモデル
ってなモノが
売ってた、さ。

んが、
それでも
高かった、さ。

定価で
8万円、さ。

親なんざ、
ぼくがギター欲しい
なんて言ったら
激怒する、さ。

それからは
お年玉やらを
ちょこちょこ
貯めた、さ。

でも、
どーしても
そんな大金、
貯まんなかった、さ。

仕方ないから
高校1年の夏、
これまた親に内緒で
ガソリンスタンドの
バイトした、さ。

で、
名古屋中の楽器屋を回って、
一番安くしてくれる店、
探した、さ。

やっと、
やっと、
やっとこさ、
手に入れた、さ。

グレコの
ポールマッカートニー・モデル、さ。

親に見つかったら、
不良だなんだと
ワケわかんない文句
言われるだろーから、
そーっと
押し入れの奥の方に
隠したりした、さ。

くくく。

こちとら、
親が公認して
ロックやるなんざ、
『けっ』ってなモン、さ。

親の目を盗んで
コソコソやるってが、
ロックだぜ、さ。

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はたして、
コピーモデルとはいえ、
手にもって弾いてみると、
一瞬でも
ポールになれたような
気分、さ。

いざ
曲をコピーしたりして、
あ、
ぼかぁ、
ポールと同じポジション
押さえてるんだなぁって思うと、
それだけで
わくわくドキドキ、さ。

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40年たった
今だって、
このひとのレコード、
聴き続けてる、さ。

そ、
さ。

この人形は
ぼくにとっちゃ、
『ありがとう』
の、
気持ちをこめて、
の、
一作ってわけ、さ・・・。