もし、
もしもだよ、
わしが
戦国の世に
生まれてたとしてみ。

尾張の百姓の
せがれだろうから、
殿様に召集されて
足軽にされてた
かも、
知んないっしょ。

したら、
戦場で
オロオロするんだろなぁ。

いやだなぁ。
でも、
殿様になんて
なれっこないし。

信長も家康も、
信玄だって謙信だって、
みーーーんな
世襲じゃんね。

今も昔も、
出自が大事ってわけだ。

ただ、
秀吉だけは、
世襲なんかじゃ
ないけどさ。
けど、わし、
秀吉みたいに
頭がキレるわけでも
ないし、
出世欲だって
あるわけじゃないし。

うーむ。

わし、
足軽にならないためにも、
具足やよろい、
カブトなんかを
こさえる職人を
目指すとするか。

ちからもアタマも
イマイチだけど、
手先だけは
器用だもんね・・・。